こんにちわ、昼下がりの駒沢公園で犬より犬ソックリなフリスビーキャッチをする女性こと胡口桂子です。
さて、これを書いている現在は鍋物ド・ピークであります。私も先日、友人宅で催された蟹鍋会に、この冬5本の指に入りそうな笑顔で集合してみました。それにしても30代ともなると蟹を本気でいただくようになりますね。“チュッチュ”(蟹をいただく際のイメージ音)が本気になってきますし、目も真ん中に寄りぎみな気がします。その日は20代中盤〜30代後半という年齢層が集合していたわけですが、私を含めた3人の30代があまりに本気の蟹チュッチュをしたため、20代諸君に軽く引かれました。40代、50代…と歳を重ねたらもっと本気になれるのかと思うと今から楽しみでしょうがありません。丸出しでみっともないとか、気の利いたオモロイことも言わないでとか、そんなのどーでもいい。だって、蟹肉を蟹の殻から取り出したり、蟹の脳味噌を少しでもたくさんいただくことの方が大事ですもの。そのためならツマんない人、オモロイこと言わない人と思われても構わない。今このとき、私は蟹に集中したい。北海道から本日空輸され、先程まで動いていたこのヘンな形の生き物。なんで、茹でると赤くなるかな。とにかく今、全神経を蟹へ。蟹=キャンサー=癌。そうそう蟹を食べ過ぎて死ぬというSF小説あった気がするけど、どんな話だったっけな〜。つか、そんなのもどーでもいい。それより今は蟹味噌に蟹肉ヒタヒタざむらい攻撃! し、死ぬ! うんま〜! お次はツメ! ツメ、いただいちゃうよ〜ん!!………グギッ!!
…あれ、なんだかこの部屋、湯気で真っ白すぎない? これじゃ想像力のない死後の世界の演出みたいじゃん。誰か窓開けて。え? 湯気じゃない。え? じゃ、なに? なんなんすか〜〜!!答えろ!20代!
……さて、残念ながらこのとき部屋は実際には白くなかった。私の頭が勝手に真っ白空間を作り出していただけで。20代のせいでもありません。ただの気のせいです。ぎゃん!なんということでしょう! 真っ白感を繰り出していたものの正体は前歯に感じられる違和感でした。今、前歯がありえない違和感に襲われている! なんだこの違和感は! 鍋が、友人たちが、この部屋が、そして世界がどんどん遠く白くなっていく…。違和感! 違和の主は蟹の小殻でありました。蟹ツメに勢いよくかぶりついた歯間に、小殻の野郎は何目的か知りませんけど挟まってきやがったのです。つまりレイプ。口中レイプです。家庭内レイプが取沙汰される昨今、口中レイプのことを問題にするマイケル・ムーアはなぜいないのでしょう。早く問題にしてください。あのありえない押し広げぶりと存在感。焼き鳥時の鶏繊維の挟まりがツルツルの幼稚園児だとしたら、蟹小殻の挟まりはモジャモジャのトラック野郎です。
もう、私はクタクタでした。心配してくれる友人たち。でも何をやってもとれない小殻。うなだれる私。そう、シャワーじゃ落ちない汚れが私に。あの屈辱…。
「口中レイプ反対! 挟まるな!」
って“口中レイプ”が言いたいだけだろ!と思わせつつ、ブ〜〜ッ! 今月は“蟹チュッチュ”が言いたかっただけ! だ〜まさ〜れた〜〜〜〜!…あ、そんなことしてたら出前が来たようなのでこれにて失礼!
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vol.2
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蟹チュッチュの悲劇 口中犯罪に、待った!(03.3.6発売4月号)
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